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「一緒にお化け屋敷探検をしない?」
探検って・・幾つだよ。
「それも、委員長としての責務と言うやつか?」
僕の問いに神城は「個人的な興味よ・・」と言って神城は、
僕に顔を寄せ囁くように、
「だって、今朝の松村くんの顔を見た?」と訊ねた。
「今日はまだ見ていないな。僕の席は一番後ろだし」
松村の背中しか見ていない。
そう答えた僕に神城は真顔で、
「顔に・・穴が開いているようになっているのよ」と言った。
「穴だと」僕は思わず大きな声をした。
意味が分からない。顔に穴の開いた人間なんていないし、もし、そんな人間が町を歩いていたのなら大ニュースだ。
「ちょっと、屑木くん、声が大きいわ」
大きくもなるよ。
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