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さて、自己紹介を済ませておこうか。
僕のプレイヤーネームは、シュウ。ただの1プレイヤーで、飲食店を営んでいる。
そして、先程起こした2人の少女は、ランとユウキ。何処か大人びていてリボンをしているのがランで、まだまだ子供っぽくてアホ毛とカチューシャが目に入る方がユウキだ。
え?どんな関係なんだって?決して卑猥な関係じゃない。攻略組である彼女達に部屋を貸しているだけさ。結構安い条件でね。.....ホントだよ?
「店主さんっ!!もっとちゃんとした起こし方をしてくださいよっ!!」
「そうだよ!いっつも言ってるじゃん!!」
「なら早く起きるんだね。言ってしまえば、寝坊する君達が悪いんじゃないか?」
「「うぐっ.....」」
どーよ、俺の論・破・力!!.....筋肉バカじゃないよ?変身しないよ?
まぁ、これもいつものやり取りなんだけど。弄るの楽しーなー。
「意地悪ですね.....ご馳走さまでした。」
「ご馳走様でした!」
「どういたしまして。」
さっと片付けて、店の準備をする。店の看板を店前に立てて、プレートを【CLOSED】から【OPEN】に変えることも忘れずに。
今日も快晴。ゲーム内でもこんな事が実現できた茅場さんはやっぱり凄いなぁ。
「店主さーん!そろそろ.....」
「ん?ああ、もう行くんだ。今日はどうするの?」
簡単なラジオ体操をしていると、彼女達が降りてくる。
今日もレベル上げ。2人で行く事が日課になっている。
「今日も前線に行こうかと。いつもぐらいに帰って来ます。」
「そうかい。行っておいで。.....あ、お守りは持ってるよね?」
「持ってるよー!それじゃ、行ってきまーす!」
「うん。行ってらっしゃい。」
それだけ言うと、彼女達は転移門の方へ歩いていった。
.....さて。僕も準備しますか。そろそろ客も来る頃だろうし。
「すいませーん。もう開店してますかー?」
「あ、いらっしゃい。もう空いてるよ。」
ようこそ、『鍵使いのカフェ』へ。
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