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閃光
「行ってきまーす!」
「行ってきます!」
「いってらっしゃい。」
今日もユウキ達を見送る。後は客を待つだけ。
だけど、今日は今日でやらなきゃいけない事がある。まぁ、当然の事だけど。
「.....出てこい。」
右手を前に向けて念じる。そうすると、光が集まってから鍵剣が現れた。
手にはよく馴染み、振れば違和感が無い。これぞ最強武器である【キーブレード】だ。
これが偶にする事。ブランクを無くす為と思ってほしい。
「フッ!ハァッ!」
てな訳でキーブレードを扱う練習の始まり。
最初は振る練習。自分が決めた型通りにキーブレードを振るう。
ビュンビュンと空気を切る音が出て、何もかもを壊そうと刃が唸っている。まぁ、そんな事は当分しないけども。ついカッコつけちゃった。
「うーん.....鈍ってはいないけど、まだまだかなぁ。」
鈍ってはいない。ただ、違和感がある。それが一番厄介だ。
まぁ、“コイツの事”もあるし、それは仕方ない。寧ろ“パワーアップ出来る”んだから感謝しないと。
「んじゃ、次は魔法っと.....《燃えろ》!」
続いて魔法の練習。剣を振って【ファイガ】を繰り出す。
繰り出された炎は近くの地面へ当たり、轟々と燃え出した。
「【ファイガ】が大丈夫なら他も大丈夫か。.....よし。この辺で終わりに.....」
「.....」
何という事でしょう。首を回しながら後ろを見れば、いつぞやの閃光サマが居るじゃないですか。
え、待って、いつから居たの?というか何でそんな驚愕した表情を浮かべてるの.....?
「.....シュウ君、攻略組に戻って━━」
「ち、違う違う!!」
なんじゃそりゃ。
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