プロローグ

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プロローグ

「ついに・・・・!!」 薄暗い研究所の中にある一室で、一人の科学者が声を張り上げる。 その言葉を聞いた他の科学者達が、その銀髪の科学者の下へ集う。 「ついに・・・ついに完成させたんですね!!私達・・・!!!」 「・・・ああ」 その視線の先には、紅い色の石が置かれている。 「ミカジ博士・・・。この偉大な発明品をどのように呼ぶとしますか?」 その台詞の後、この博士や周りの人間達も黙る。 「・・・・じゃあ・・・」 ミカジ博士の重たい口が開く。 「僕らの一族にちなんで、この石をこれからはこう呼ぼうと思う・・・!!」 「・・・それは・・・一体・・・?」 彼の助手や他の研究者達は目を丸くしながら本人を見る。 「この石を・・・”マカボルン”と名づけよう・・・!!」 その台詞の後、科学者達は大いに盛り上がる。  ・・・この会話は、本当にあったモノなのかはわからない。 だが、俺達が産まれる2000年以上前、レッドマカボルン族がこの”マカボルン”を作ったのは、事実だ。 そして、この会話から数千年後・・・俺達の物語が始まる――――――――
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