Story2

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「よし、この辺で終わりにしましょう。後は明日の朝にって事で。」 手をパンパンと叩きながらなんとか形になった催事場を見回し満足げに言う佐藤くん。 つ、疲れた…アラサーの体には堪えるわ。 今日はたまたま休みの人が重なって人手不足の上に明日からの催事の準備でかなり残業となった。 早よ、帰ろ…。 コンビニでお弁当でも買って帰ろかな…でもってゲームの続きでもするか。 なんてこの後の事をぼんやり考えていると、 「佐川さん、佐川さんっ。」 「へっ?」 「何ですか、それ。声、裏返ってますよ。」 「そ、そうだった…?」 ビックリした…急に声掛けてくるから佐藤くん。 あの日以来、どうも調子狂うんだよね。所詮、佐藤くんなのになぁ。
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