272人が本棚に入れています
本棚に追加
紳士服売り場の肉食系年下男子こと木下優太くんは今年入社でなんと私より7つも下だった。
若干、テンションさがるよね。
ん?待てよ?じゃあ、この子は私がランドセル背負って小学校行き始めた時に産声あげたってこと?
ひょえ…
きょ、共通の話題あるかな…
「真子さんて呼んでいい?」
おおっ、いきなり名前呼びとはぐいぐいくるねぇ。
「う、うん…いいよ。」
ええっ?
ちょっと、止めてよぉ。名前呼び許しただけでそんな可愛い顔しないでよぉ。
「まるで子犬じゃん!」
「えっ?なに?子犬がどうかした?」
ヤバい、興奮してつい声にだしちゃった。
「う、うん…い、犬好きなんだ。」
よし、無難な動物ネタ。何ならちょっと可愛い自分を演出!
「犬好きなんだ…飼いたいの?」
「そ、そうね。うん、飼いたい。めちゃくちゃ飼いたい。犬探そかなぁ。でもうちのマンションじゃ飼えないしな。」
苦し紛れに言うと、
「僕が真子さんのペットになりますよ。」
と耳元で囁かれた。
ひょえぇぇ!恐るべし、肉食系年下男子!
だけどせっかく肉食系年下男子の木下優太くんと良い感じだったのに、ミチの提案で席替えすることになった。
でもね、さっきこっそり連絡先の交換したんだよね。
席を立つ瞬間にーーー
「俺、真子さんの事もっと知りたいな。後で抜けない?ーーー二人で。」
ってまた耳打ちしたんだけど今度は耳たぶにチュって、チュってぇーーーっ!
見た目と違って絶対に遊びなれてるよね。
でもドキドキが止まらないよ。
最初のコメントを投稿しよう!