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続いてお隣に座ったのは、外商部の相坂慶太郎さん。
年は何と私より三つ上だった。
見るからに大人でやること全てがスマート。
もちろんルックスも申し分なくて…
「お代わりどうする?」
「あっ、大丈夫です…」(ってまだまだ全然飲めるんだけどここは我慢我慢)
「お酒、弱いの?」
「いえ、そういう訳では…酔っぱらうと恥ずかしいですから。」(うん、まじで酔っ払った姿なんてとてもじゃないけど見せられないよ。)
「酔っぱらいなよ。僕がとことん介抱してあげるから。それに君の酔った姿を見せて欲しいなーーー僕だけに…」
ひ、ひぃー!甘いっ!甘いよっ!
どぶろくよりも甘すぎるって違うか?
ここは可愛く訂正、カルピスサワーより遥かに甘いっ!
でね、相坂さんがスマホ貸してごらんって私の目をじっと見つめて言うからなんだか催眠術に掛かったみたいになって素直に渡したのよ。
そしたらね…さっさっと自分の番号を登録すませると、
「どーしよっかな?この後、僕と付き合ってくれなきゃ、これ返さない……なんてね。」
ってウインクしながらスマホ返されたー!
それはもうドキドキしちゃって言葉も何も出てこなくて…
「大丈夫。スマホは返しても君を一人で帰したりはしないから。」
ひょぇー!
なんてキラーなスマイル!
恐るべし、隠れ肉食系大人男子!
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