偽りの友情

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 モノ扱いかよ。  心の中でそう毒を吐く。どうして、峰旗の一言一言に苛ついてしまうのだろうか。  玲司は、自分をなんとか抑えるために手の甲を力の限り抓った。 「すまない。そういう意味じゃないんだ……ただ、俺の側から玲司がいなくなってしまうと思って」 「……」 「俺、言ったあとにすげえ後悔したんだよ。言わなければ良かったって。今言っても玲司を困らせるだけだと思って。……困ったよな」 「うん」 「……ごめん」  アイスコーヒーが届き、ストローでそれを飲む。冷たくてやや苦い液体は、身体の熱りを冷ますのに最適だった。  すると、峰旗が玲司の喉元を見ているのに気づき、玲司は首を傾げる。峰旗が目を両手で覆い、はあっとため息を吐いていた。 「俺……ずっとお前のことをエロい目で見てた。今だってそうだ。喉仏が上下するだけでも興奮する。……西尾がお前のことをエロいって言ってたことがあるだろう? あの時、その言葉に同意してたんだよ」 「……秋也」 「汚いよな……ああ、知られたくなかった」
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