偽りの友情

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 そう言ったあとに、玲司は赤面する。  こんなもの、日永のことが好きだと言ってしまっているようなものではないか。  決して日永に好意を抱いているわけではない。と心の中で必死に言い訳をしていると、日永も口を開いた。 「……そう、いうことでしたか。まあ、その考えに至るのは玲司さんらしいっちゃらしいですけど……さすがに危機感なさすぎですよ」  日永が苦笑しながらそう言ってきた。危機感がなさすぎる、という言葉の意味が理解できずにいると、日永に優しく押し倒された。  玲司は、一瞬なにが起こったのか理解できずに日永のことを見上げた。自分を見つめる瞳が妖しく光り、やっぱり日永は他の男となにかが決定的に違う。 「ほら、簡単に押し倒せちゃう。今も……ね」 「っ……」  目の辺りを優しく撫でられる。その手つきが胸焼けしそうなほど甘ったるくて、弛んだ顔を見られたくなくて顔を背けた背けた。 「こーんなに男を誘う目をして。もし相手が俺じゃなかったらどうするつもりだったんですか?」 「だから……言ってるだろ。お前だからされるがままになってるんだって。他の男とか冗談じゃない」 「……」
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