0人が本棚に入れています
本棚に追加
私はいつものように、寝ていた。
眠ってしばらく経った時だろうか。
ふと、胸に重苦しさを感じたのは…。
動こうと思っても、体は動かない。
何かに上から押し付けられたようだった。
しかもひんやりと、冷たい風を感じる。
寝る時にはちゃんと窓も閉めたし、ドアも閉めたのに…。
そして視線を感じる。
真っ直ぐに、私を見ている視線を。
私の意識はそこで浮上してきた。
そして目を開けて、映ったのは…!?
―ウチのデブ猫だった。
5キロはあるウチのデブ猫が、私の胸の上に乗って、私をじぃ~と見てたんですよ。
思わず「ぎゃっ!」と叫ぶと、猫は部屋から出て行きました。
そして気付きました。
部屋の扉が開いていることに…。
私の部屋の扉の取っ手は、下に押して、奥に引くと開くタイプ。
どうやらウチの猫は、私が扉を開け閉めするのを見て、覚えたらしく…。
夜中の二時過ぎに、部屋に訪問する猫とはこれいかに…。
ある意味、幽霊よりも怖かったです。
そして重かった…。
5キロの物体が胸の上に乗ってちゃ、身動きできないですからね。マジで。
さてと…。
苦情がくる前に、逃げろー!
<終わり>
最初のコメントを投稿しよう!