#004 09.02.03 -Piers side-

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コンラッドが首を傾げてどこか見透かしたような視線をよこす。 「……別に。女にモテる方法でも教えてもらおうかなって」 「そんなの、じっくり目をみて話をきいてやればいいのさ」 「その顔だから、言えることだよ」 ピアーズは皮肉たっぷりに言ってやった。コンラッドもそれをわかっていたようで、くすくすと笑う。 「そりゃ光栄」 「分かってるんだろ、自分でも」 意地悪なことを言っていることはわかっている。それでもなんとなく、余裕のあるその視線に抗いたくてピアーズはつっけんどんな態度をとった。 「好きだって言ってくれる女性が、他の男よりは多いってのは自覚してる」 「このエロ男」 「それはどっちかな。さっき、ぼーっとしてたけど何考えてたんだ?」 「……うるさい」 投げつけるように言葉を吐いたピアーズに、コンラッドはにやりと笑った。 「お前昔からそうだけど、あまり周りに遠慮するなよ? もう少しお前は本音を言ったほうがいい」 「いつも本音で生きてるよ」 「そんなことないだろ。伊達に幼馴染やってきたんじゃない」 実はコンラッドとは長く幼馴染と言われる関係だ。     
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