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君と付き合って初めての冬だった
2人でこたつに入って
足をつつきあったり
みかんを食べたりした
ありきたりな冬が
君がいることで楽しく感じた
「これ、あげる」
顔を赤くした、君に貰ったマフラー
「ありがとう」
君に釣られて頬が赤くなった気がした
僕は嬉しくて毎日のようにつけて出かけた
貰ったマフラーは冷えてた心まで温めてくれた
「付けてくれてるんだね、嬉しい」
僕は当然のように彼女の家へもつけて行った
「そりゃ、彼女からのプレゼントだし…」
僕は''何をお返しにしよう…''なんて呟いたら
君に聞かれてたようだ、
「別にいらない」
なんて言うから
理由を聞けば
「君からはたくさんのものをもらってるから、お礼がしたかっただけ」
と、照れた顔で言われたらもう僕は君には勝てない
僕はいつまでも君には勝てないままなのだろうと
寝てしまった君の顔を見て再認識している
来年も君と過ごせたら、
そんな願いとともに外には雪が降る
君が雪ではしゃぐ姿が思い浮かぶ
君の温かさを知ってしまった僕は
もう他のものは要らない
君の飼っている猫が
首元の鈴をチリンと鳴らした──
とある冬の寒い日に
僕は君に再度恋をしました────
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