第壱話 新婚

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2、3人判決をして、ちょっとした休憩をしようとした時、職員が誰かを連れてきた。 「大王、お客様を通してもよろしいですか。」 「通せ」 すると、入ってきたのは… 僕の妻だった。 「え?!」 急なことが起こったので、僕は声をあげてしまった。 「何よ、弁当を持ってきてやったの」 「では失礼します。」 職員が退がると、妻は弁当を机の上に置いた。 「はい、食べて」 「え?」 「ランチ、その顔は食べてないんでしょ?」 僕は弁当箱を開けると、少し冷めたそぼろ丼だった。 「そぼろは元気でるよ、元家庭科部部長が言ってるからね」 「さすが僕のつ…」 僕は妻と言おうとすると、妻は僕にとんでもない目つきで見た。 「つ…つ… 疲れた頃のそぼろは最高だよねー…」 「そうだね。」 もうすぐで妻を怒らせるところだった。
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