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リーダー
この本、今迄読んだことないくらい面白い。
ちっちゃいころから結構な数の本を読んできたけど、こんな本に出会ったのは初めてだ。読み直すたびに発見がある。
だって、さっき読んだはずのページをもう一回読み直すと、全然印象が変わったりしてる。表現もときどき記憶と違ってる気がする。いままでそんな経験は無いから、よっぽど文章が上手いというか巧妙なんだろうか。
試しに写真にとったりしたけど、別に違っているところはない。ほんと、すごい本だ。
内容はそこまで突飛な物じゃない。温羅伝説を下敷きに、ウケがいいようにキャラクターや展開に脚色を加えた感じの、まあありがちといえばありがちな伝奇物だ。
でも、なんでだろう。読むたびに違う本を読んでる気がする。
大体、最初の村が殲滅されるなんて3回目ぐらいまで気付かなかった。
最初読んでたのはまだ小学生の頃だったので、ちょっと難しい漢字が多くて読み解けてなかったのかと思った。途中で分からなくなって最初から読み直したりしてたし。
おじいさんとおばあさんが鬼に殺されて、血まみれの桃太郎が犬と共に復讐の旅に出るとか、そんなバイオレンスなお話だったのかと声を上げたくらいだ。
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