6Ct

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…別にこんなの慣れっこだし! そして私はベッドで寝転んだ。 その時 コンコン 「…お嬢様、お菓子をお持ち致しました。」 御山の声がした。 そして私はドアを開けた。 カチャ 「ありがとう、下がっていいわよ。」 「畏まりました。…あのお嬢様。」 「何よ。」 「…その…何かございましたか?」 「え?」 「…いつもより元気がないように見えましたので。」 「べ、別に!…な、なんでもないわよ!」 「…そうですか?もし何かあるなら…。」 「ないからほっといて!」 「も、申し訳ございません…!」 (しまった…つい八つ当たりしてしまった。) 「…それでは失礼致します。」 「ま、待って!」 「…はい。」 「…今日のご飯って何?」 「…お嬢様、お腹空かされたのですか? それでしたら今柿谷さんに。」 「…違うわよ!ただ…その…。」 「?」 「わ、分からないならいいわ! 休むから戻って。」 「?…か、畏まりました。」 そして御山は階段を降りて行った。 「あー!私のバカー!!」 素直にカレー作り教えてって言えば良かったのに… でも…私柿谷さんに苦手なのよね…。
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