9(R18)

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 頭は冴えてきたが、身体の奥はじんじんと疼いていた。ジェルが垂らされた腰は、溶けてしまいそうなほど熱を持ったままだ。少し話しただけで、息が乱れ、言葉がとぎれとぎれになる。 「身体はどうだ?」  体内に燻る快感を開放したい。高熱を出したときのような節々の痛みとともに、下半身が疼いて仕方ない。 「変、です……」 「考えられるのはラッシュと媚薬、あと恐らく興奮剤だ。そのうち効果もきれるだろうが。とりあえず辛抱するしかないな」  ペットボトルを二本手渡されたが、どちらも受け取れず、シーツの上に転がった。見兼ねた久蓋がそれらを広い、開けて手渡してくれる。 「水倉はマリファナのルートを握っている。気に入ったヤツを薬漬けにして男の味を教える。特に若いヤツ相手にな。タチが悪い。ラッシュで運が良かったな」  俄には信じられない話だ、自分が経験していなければ。 「水倉に抱かれたのか」 「……え?」  まっすぐな視線を見返すことができない。俺は返答につまった。作り笑いを浮かべるが恐らく効果はない。 「いいえ……」  どこまでが体を許したことになるんだろう。 「随分気持ちよさそうだった」  そう言われて唇を噛む。
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