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一話:「少女はコンビニへと旅立つ」
ニートにとってポテチと甘い炭酸は生命にとっての酸素と水に等しい。
故に、どんなに厳しい状況でもこの二つを欠かすことはワタシにはできない。
ワタシ、板葉華海璃が社会に浪費という糧を恵み施すニート戦士の一粒であるが故に!
……と、勢いこんでみたものの。
ポテチ補充の任務はワタシにとって厳しい試練だ。
……外界怖い。
特に、季節が夏の盛りともなると深夜の人影がやたらと多い。さらに言うなら多いのに加えて見た目が怖い人が多い。
なんで世紀末の世界とかフォールしてアウトっぽい世界な感じのモヒカン人種が道端に普通にいるかな? 昭和伝説の中のヤンキー座りとかもしてるし。
行ったこと無いけど、近くにあるというライブスタジオから漏れてきたのかな? まったく傍迷惑な、汚染たれ流しよってに。
……と、そういう遭遇の苦労を毎回して、ワタシはポテチを補充しているのである。
ほんとにもう、リアルなオープンフィールド探索は大変だ。
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