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洋服を着て階段をとぼとぼと降りる。
下のドアを開け外に出ると
秋の夜風が身体と心をつきさした。
ーーはあ…
彼女の部屋を見上げる。
いつもならカーテンを開けて
彼女が手を振るはずの窓は暗いまま。
僕が彼女の立場なら…許せない。
あの最中に『元彼』の名前など言われたら、
それも自分と小学校から同じだった『元カノ』の名前を聞いたのだから。
ーーそれは怒って当然。
いつも停める場所まで行き車に乗ってそのまま多分3時間はぼーっとしていた。
車の中で流れる山下達郎のJODYが
一番悲しく響いた。
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