【3】パパ、ユーレイなの?

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「私の都合に合わせてくれるんだって。祐士の都合のいい日でいいから」 「そうだな。水曜日は早帰り日だから、仕事が定時に終わるよ」 「うん。じゃあ、水曜日にして欲しいって店長に言ってみる。いつもごめんね」 「いいよ。俺に出来ることは何だって協力するから。遠慮なくいつでも言ってよ」 「うん。ありがとう」  俺は二人の会話をずっと聞いていた。  何だって協力するから?  はん?何だよ、こいつ!  カッコつけやがって、里央のことが好きなのか?  学生時代から……好きだったのか?  俺は仏壇の前に寝転がり、イライラしながら二人を見ていた。  渚とちくわは俺の隣で、同じようにごろごろしている。 「ねぇねぇバパ。きょうね、ほいくえんたのしかったの」 『そっか、よかったな。何をして遊んだんだ?』 「えっとね。ブランコでしょう。すなばで、おだんごもつくったよ」 『そっか。泥だんごか?楽しそうだな。パパも作りたかったな』 「うん!パパもこんどいっしょにつくろうね!」  俺達を里央が不思議そうに見ている。  俺の声は里央には聞こえないから、渚が仏壇の前で1人で喋っているようにしか見えない。  1人でペラペラ喋っている渚を、母親として心配するのは当然だ。
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