【3】パパ、ユーレイなの?

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「なぁ……里央。昨日から、おちびちゃん変だよな?」 「そうなのよ。昨日から、仏壇の前で1人で喋ってるの」 「どうしたんだろう?納骨が済んで、純の死が理解できるようになったのかな?寂しいのかも……」 「うん……。私も昨日から気になっちゃって……」 「俺がおちびちゃんの話をできるだけ聞くようにするよ。精神的なものなら、何とかしないと……」 「うん……。お願いね」 「おちびちゃん、こっちにおいでよ。絵本を読んであげるから。どの絵本にする?やっぱり白雪姫かシンデレラかな?」 「えほんはいらない。パパがいるもん」  渚は俺を見てニッと笑った。  俺も渚を見てニッと笑った。 『渚はパパがいればいいもんな。祐士なんていらないよな』  俺は渚の頭を『良い子良い子』と撫で回す。  渚はちくわの頭を「いいこいいこ」と撫で回した。 「な、なんで……ここにパパがいるんだよ」  祐士が怖々と渚に聞いた。 「きて、きて、ゆうじおにいちゃん」 「えっ……!?い、い、嫌だよ」  祐士の腰は引け、完全に怯えている。 『こいよ!祐士!なにビビッてんだよ!』  俺は笑いが止まらない。  こいつ……、すげぇ怖がってんぞ! 『渚、祐士をここに連れて来い!』  おもしろ半分に、渚に命令する。  渚はスクッと立ち上がり、パタパタと祐士の元に走ると、祐士の手を取りぐいぐい引っ張った。
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