第1章 揺れて…。

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「高杉先生!聞きました? 2年の早瀬と3年の藤本が付き合いだしたみたいですよ。あれだけ人気のある生徒ですから、ちょっとした騒ぎになってます。」 こうやって校内のニュースを届けてくれるのは、同期で生物を教えている平山。院卒の俺より2こ下で、生徒ともかなり親しく、校内の事に いろいろ詳しい。 これだったのか!一瀬がしょぼくれてた原因は。 「でも ちょっとビックリですよね?藤本って成績優秀だけど、基本 地味だし…ってそんな事言ってる場合じゃないんだった! 高杉先生がやってる一瀬の補習、何だか 変な方向で 今日の職員会議で取り上げられるみたいなんです。」 「えっ?!何だよそれ!」 「詳しくは分からないんですけど。」 何だか ややっこしい事になっちゃったな~。 とりあえず一瀬の個人票を持っていくか。
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