第1章 揺れて…。

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職員会議が終わりにさしかかった頃、予想通り補習の件が話題に上がった。 「一瀬凪の数学の補習について『えこひいきだ!』という意見が出ているんですが…高杉先生、その補習はどうしても必要なんですかね?」 痩せて、細かい事をキーキー騒ぐ教頭が 案の定 鬼の首を取ったように 声をあげた。 「もちろん、必要です。『えこひいきだ』という人物も補習に参加しても かまいません。
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