第1章 揺れて…。

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一瀬の補習をする事になった…というか、する事にした。俺が。下心なんてない!とにかく一瀬の数学は補習が必要なのだ。他人からも そう見えるか…見えてもらわなければ困る。 まぁ、アレコレ考えていてもしょうがないな。一瀬に数学を教える。せめて平均ぐらい取れるように。出来れば嫌いじゃなくなって欲しい。好きになってもらいたい。数学を。 「失礼します…」 明らかに乗り気じゃない様子の一瀬と1年の所から小テスト。 まだこの頃は分かってたんだな。まずまずの点数。 「一瀬、数学苦手になった時期とか 心あたりあるのか?」 「んー? 1年の冬ぐらいかな…学校に慣れてきて、もっと高校生活を楽しみたいって思い始めて、恋愛したり…とか」
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