第1章 揺れて…。

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「お前、数学補習になったんだって?そんなに苦手だったっけ?」そう言って昼休みに 隣のクラスから出張してきたのは 中学から一緒の奈良岡悠斗、優香と3人で中学からの仲良し。今でも良く遊ぶ。 「何で こっちのクラスに来てんの?」 「ちょっと気分転換。ダメかよ?」 「ダメじゃないけどさ~」 「悠斗も一緒に数学補習やらない?」 補習仲間は、多い方が心強い 「数学は好きだけど、部活あるから無理。試合も近いし。」 悠斗は剣道部で、なかなか強い。らしい。 「あっ、早瀬君だよ!相変わらずキラキラしているね~」 「早瀬、どうかした?」 「凪が好きな人。」 「凪、早瀬好きなの?結構ミーハーなんだな。」 「ミーハーじゃないよ。私が何で早瀬君好きかっていうと、人の良いところを見つけるのが上手だから!顔が良くて 勉強もスポーツも万能な所は、オマケ!って、何を語らせるのよ!」 「ふーん。でも まぁ アイツ性格いいよ。目立った美点をオマケっていう凪は、見る目があるとも言える。が、しかし!競争高いよ~。去年の運動会の借り人競争で、『好きな人』っていうのが何枚かあったんだけど、そのほとんどが早瀬を借りたんだぞ」
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