第1章 揺れて…。

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次の補習日 梅雨が近づいているとは思えないほど いい天気で、開いた窓から運動部の声が聞こえる。 一瀬、俺が「好きだ」と告げたら ひくな…少なくともビックリするだろうな…。 初めて会った時 花が咲いたみたいに笑って、惚れたけど、教科を持ったり 担任になったり、接点が増えるにつれて ますます好きになってる。真っ直ぐな性格も実はおっちょこちょいなとこも、集中すると唇がとんがってくる所までもが、好ましく思えるから重症だな。 恋に堕ちるって こういう事か。 「先生」 一瀬から呼ばれて我にかえる。 「ん?」 「もうすぐ期末ですけど…。」 「そうだね。まぁ、そろそろ期末対策やるけど、今回はまだ結果出ないと思った方がいい。」 「やっぱりそうですよね~。」 「焦らずやろう。俺としては、今年度中に平均ぐらい行けばって思ってるよ」 「地道にコツコツ?」 「地道にコツコツ!」 「出来た?問題。」 「問い3と4が、さっぱり分からないです…」 「3と4は、ちょっとひねってあるけど、公式に会う型にすればいい。それから…」 一瀬、そろそろ分からない所にさしかかったかな…。まぁ急に点数上がんないけど、ちゃんとやっていけば 平均に持って行く事は出来るから。
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