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次の補習日
梅雨が近づいているとは思えないほど いい天気で、開いた窓から運動部の声が聞こえる。
一瀬、俺が「好きだ」と告げたら ひくな…少なくともビックリするだろうな…。
初めて会った時 花が咲いたみたいに笑って、惚れたけど、教科を持ったり 担任になったり、接点が増えるにつれて ますます好きになってる。真っ直ぐな性格も実はおっちょこちょいなとこも、集中すると唇がとんがってくる所までもが、好ましく思えるから重症だな。
恋に堕ちるって こういう事か。
「先生」
一瀬から呼ばれて我にかえる。
「ん?」
「もうすぐ期末ですけど…。」
「そうだね。まぁ、そろそろ期末対策やるけど、今回はまだ結果出ないと思った方がいい。」
「やっぱりそうですよね~。」
「焦らずやろう。俺としては、今年度中に平均ぐらい行けばって思ってるよ」
「地道にコツコツ?」
「地道にコツコツ!」
「出来た?問題。」
「問い3と4が、さっぱり分からないです…」
「3と4は、ちょっとひねってあるけど、公式に会う型にすればいい。それから…」
一瀬、そろそろ分からない所にさしかかったかな…。まぁ急に点数上がんないけど、ちゃんとやっていけば 平均に持って行く事は出来るから。
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