カラの話

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「なにやってんすか!」 「自分に負けちゃダメっすよ!!」 「そうですホル様!!!」 「やっとここまで来たんでしょ!!!!」 ホルの腹心達どころか、なんかカラの女官達まで懸命にホルを励まし始めた。 「まさか......知られていたなんて......」 聞いたこともないような弱々しい声が、ホルの両手に隠れた顔から漏れ出てくる。 「だからいつも言ってたじゃないですか!露骨もいいところですって!」 「あれでどうしてバレてないつもりだったんですか!」 「嘘!ホル様隠しているつもりだったの!?」 「やだかわいい!」 外野が盛り上がれば盛り上がるほど、大きなホルが小さくなるようにカラには見えてきた。このままでは、ホルは消えてしまうかもしれない。 「あ、あの。あの、嘘、嘘。なにもわかってないから、全然わからないから」     
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