今、復讐の時

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今、復讐の時

湯里学園の寮で暮らしつつバイトでオートレース専門のメガネカメラマンをしている山城 拓人。今日は隈庄株式会社主催のイベント、[神をも恐れぬ威を放つ者共の熱き魂の闘いを観よ](通称:God Battle)に[オートレースの神]が来ると言う事でもちろん撮る為に訪れた。 -会場近くの駐車場- 「おーい、カメラマン。こっち!」 「すいません、遅れて」 「遅れ過ぎ」 「まぁ、まぁ。学生なんだし。」 「紘くんは甘過ぎ」 「WWW、あっ、始まるぞ!」 会場内は多くのメディアと観客やスポンサー等が集まっている。 「相変わらずだな。」 「ですね」 「やっぱり、凄いわね。」 「どうします?カメラ」 「いや、まだ大丈夫だな。」 「念の為、写真だけでも行ってきます。」 「分かった、了解。俺らはメディアエリアに行っとく。」 「分かりました。スタッフに開始を聞いて見て向かいます。」 円型の大きな会場、音楽だけなのに盛り上がる。 「流石だなぁ、やっぱ」 コンパクトな一脚を立てて撮りまくる。 「よしっ。」 何枚か撮った。 「ん?レンズに何かが。」 気の所為かと思った時、「痛っ。」 後頭部に痛みが。触って見ると、蜘蛛だった。 「うわぁ。」 思わずはらった。噛まれた所が少し膨れている。毒蜘蛛かと思い調べてみるが、該当しなかった。「よかった。あっ、時間時間。」 朝から始まり夜に終わる、取高は二十分だった。 翌日は休みなのでメディア同士の打ち上げにも参加した。 -湯里学園内の寮- 「ただいま~、おかえり~。つ、か、れ、た~。」 直ぐさま風呂に入り寝衣に着替えベッドにダイブした。 -城南大学の研究室- 一方、生物学を担当している教授、病気で片手があまり動かない吸入 儀は一人である研究をしていた。 [自作鰐皮] 様々な爬虫類のDNAを組み合わせて学園には内緒で実験をしている。すると、手が滑って試験管に違う薬品を入れ蒸発、気体となりそれを吸ってしまった。学園を壊しながら急激に変異をし、みるみるうちにあらゆる毛が抜け尾が生え皮膚が緑がかり爪が鋭くなった。暴君龍:ティランドラゴンとなり近くのトイレの個室をブチ抜いて地下へ逃げた。 -湯里学園内の寮- 朝、飲み過ぎてフラフラ状態。洗面所で顔を洗う。 まだ酔いが残っているのか疲れが溜まっているのか視界がぼやけている。耳鳴りもする。少し気持ちが悪い。突然、電話がかかって来た、ビックリしてスマホに向かって無意識にファイティングポーズをとった。 すると医学的に
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