第1話 悲劇の始まり 

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      ☆ 最初はつらかったわ。このやけどを負ったのは17歳の時。残酷だと思わない?これからいよいよオシャレを楽しめるって、わたしワクワクしていたのよ。私の高校は規則が厳しかったから……。 大学は華やかな有名私立にでも行って、オシャレも勉強も存分に楽しんでやろう(みんなから不思議そうな顔されるけれど、私、勉強が好きだったのよ)。この刑務所みたいに規則の厳しい学校に入ったのはこのモチベーションを作るためだったんだわって、ポジティブにとらえたりしてね。 でも、17歳の最後の日。そう、あれは誕生日の前の日だった。今でも鮮明に覚えているわ。
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