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次の日。
「どうしたの?そんなに急いで。」
「チョコの袋の中に、手紙も潜ませといたの!明日、靴箱にいて!って。今頃、遥希くん、待ってるわ!今行くからね~」
「……」
うん。自分でも、おかしい人だな、て思う。
でも、恋したら、人って変わるものじゃない?
「……え?」
靴箱で待っていたのは、…。
「昨日チョコくれたひとですか?人生初めてでした、先輩。」
「……」
自分がこんなにも、ドジでマヌケだったとは。
そこにいるのは、眼鏡をかけて、科学クラブにでもいそうなひと…。
そこに、昨日頼んだ子が現れた。
「ねえ!私は遥希くんに頼んだんだけど…」
「あのひとが遥希ですよ。あ、もしかして、A組の遥希ですか?」
「え…?」
二人いたの?「遥希くん」は。
「あの遥希くん、喜んでましたよ。」
「はい、先輩!付き合ってください!」
「……」
やっぱり。
私って、なんでこんな早とちりなんでしょうか…。
誰か、青春分けてくださいよ!
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