13人が本棚に入れています
本棚に追加
そうして、作ってきたものの…。
「うわぁ…何組か分かんない…」
一年の教室前でうろうろする二年。
あ、あの子。頼んでみよう!
「あのー、一年の遥希くんって子に、これ、渡してくれない?」
「遥希…ってC組のですかね?」
「そうそう!たぶん、それ!よろしくね!」
「はあ…遥希に渡すなんて、珍しいですね…しかも先輩で…」
そうなんだ…。
(妄想)「先輩から貰えるなんて、ありがとう、好きだよ」
「わたしも…」
「あんた、前より妄想激しくなったよね。第一章で充分傷ついたんだから、もっと慎重に生きれば?」
「いやいや。もう、あっという間に受験生よ!その前には青春を味わなくちゃ!」
走り去っていった私を、彼女はまた呆れて、ため息をつく。
「嫌な予感しかしない…。」
最初のコメントを投稿しよう!