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相対性理論における 青空もしくは時間 A
空は・こんなにも青いものなのだ
卒業式の前・私は芝生にきちんと両手を組んで膝を抱えたり上を観たりして座っていた/特に理由はなくはない・単にそれを行いたくないからで 現実からの逃避にある/文芸部の部長らしいセカイの卒業式らしい今日の・セカイの胸に文芸部伝統の(あるもの〕をつける担当というのが 来期まだ2年だけど次の部長の私の責任らしい仕事からの逃避
/相田 世海・アイダ・セカイ
南多摩高等学校から東の方にあって 見たことは実際には無いけれど赤の門をくぐって 日本の首都の名前がついている国立大学 に進学するって・噂で聞いていたけど・それはどうも伝言ゲームのあるあるらしくて
南多摩高等学校から西の方にあって 誰かの誕生日記念の為に建築された講堂があって 日本の昔の首都の名称がついている国立大学 の方だった
『会いたくなるかどうか』 とかいう何とか理論(名前忘れた)を理解しているところの・理系進学ハイレベルコースのA組のセカイが・どうして文芸部なんかの部長をやっていたのだろう/ 南多摩高等学校の規定によると5人いないと同好会に格下げになるから と言われて何となく入ってしまった・らしいという噂は正しいのか の判断に迷う
ちなみに同好会になると 予算措置はなくなってしまうらしく・何となく入ってしまった というのが正しければ・計らずもその伝統は私が引き継いでしまいました・ということになる
そうだ 『相対性理論』だ/ アインシュタインという名前と・あっかんべをしている写真を思い出した
「何だ こんなところにいたのか・探したぞ担当」
「すみません」
セカイが・私の左側に 両手を枕にして寝っ転がる
私は 芝生にきちんと両手を組んで膝を抱えたまま・少し固まる
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