序章

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「今日は英語の小テストがあるんだって。マジかったるい。」意外にも彼女は英語が苦手だ。彼女からすれば、私達の習う英語の文章は向こうではあまり使わないらしい。 「そんなことぶつぶつ言ってる暇があったら、少しでも勉強できるんじゃないのか。」と後ろから声をかけてくる奴がいる。彼の名前は山内篤人。黒髪の短髪でいかにもサッカー少年という感じだが、実は魔王ドラキュラ伯爵の腹心の死神。ドラキュラ伯爵が亡くなったというのに、何故かサバサバしてる。 こんな私達3人は昼間は普通に勉強して、下らない話をして、私の神社に行く。神社に帰ると、化け狸のまぬけと時々沢庵和尚さんがいる。まぬけは昔仲間を引き連れて悪さをしていたところを懲らしめたんだけど、その時に彼が「俊みたいだ。御見逸れしました。」って言ったことがきっかけで仲間になったらしいだけど。俊って誰?まぬけはお前の父親ですごい陰陽師だったらしい。でもまことさんは俊に関しては教えてくれなかった。 沢庵和尚は私の神社の近くにあるお寺の和尚さん。なんでも本好きで亮さんと本の貸し借りをする仲だ。勿論まぬけも沢庵和尚も怪物退治に協力してくれる頼もしい仲間。亮さんはこのことを知っているのかな。 こうやって怪物退治をする日々なんだけど、その怪物の親玉に出会った時に世界を統べることがある水晶を探してるって言ってた。私もその話は初耳だし、どういうものかはわからない。
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