時の木

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今日は入学式。 僕の高校はそんなに頭のいいところでも悪いところでもない。 ただあの桜の木が近いからここを選んだだけだ。 「樹木高校か…」 僕は教室に向かう。 入学式を終え、今は自己紹介。 いろんな人が適当に挨拶をしていく。 正直言って興味ない。 そんな時 「十時歩夢です」 え? 聞き覚えのある珍しい名前。 その教壇のところに立っていたのは金髪の女性だった。 彼女が席に戻るとそこは僕の前の席だった。 「こんにちは、これからよろしくね、誠くん」 彼女の挨拶を無視し、僕の挨拶を終え…
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