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私は、純ちゃんにしがみついて泣いた。
純ちゃんは、私を抱きしめて、背中をトントンしてくれてた。
「純ちゃん、疑ってごめんなさい」
私が言うと、
「俺こそ、不安にさせてごめん。
でも、信じて。
俺は何があっても、一生、咲笑だけを愛してる。
それだけは、変わらない」
「うん。
私も、純ちゃんだけ、愛してる。
だから、純ちゃんが私じゃない人を好きになったと思ったら、辛くて、苦しくて、悲しくて…… 」
「うんうん。
俺は幸せだなぁ。
大好きな咲笑にそんな風に思ってもらえるなんて」
純ちゃんは、私にまたキスをする。
私も感情のままに純ちゃんのキスに応える。
純ちゃんは唇を離すと、そっと囁いた。
「咲笑、今夜、しよ?」
私は、顔を見られたくなくて、純ちゃんに抱きついて、純ちゃんの首元に顔を埋めて言った。
「うん」
純ちゃんは、私を膝から降ろすと、2階へ上がって行った。
「苑、もういいよ。
お風呂、入っておいで」
それから2時間後。
苑がすやすやと眠りにつくのを待って、私たちはとてもとても仲良くした。
そして、私は、純ちゃんの逞しくなった腕の中で、幸せな夢を見た。
純ちゃん、ずっとずっと、愛してる。
純ちゃんは、こんな私をお姫様にしてくれる。
永遠に私の王子さまだね。
─── Fin. ───
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