第1話2

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又僕は母さんに抱かれたまま泣きながら寝たみたいだ。 母さんが僕を布団に寝かせる。次に目が覚めると朝に成ってた。 朝から父さんと母さんの言い争う声が聞こえた。 「あっ、今日は日曜日だ」 それで父さんが居るんだ。 何時もは僕が起きる時間には父さんは仕事に行ってた。 だから朝御飯は母さんと2人楽しかった。 今日はダメか、襖を開けて僕は父さんを睨んだ。 (又母さんを泣かせたら僕が許さない) 言葉には出さなかったけど、僕は父さんを、もう絶対に許さないと思った。僕を見つけた父さんが    「何だ!起きたら何て言うんだ!」 「・・・」 僕は父さんを睨んだまま母さんの前に立った。 「明人、父さんに(お早う)は」 「父さん何て嫌いだ!母さんばかり苛めて!父さんなんて大ッ嫌いだ!」 「明人」 「明人ッ!何だと!」 父さんが僕の名前を呼ぶと同時に拳の手を上げた。 「あんたっ」    母さんがしゃがんで僕を抱き締めた。父さんは黙って外に出て行った。 「明人ありがとうね母さんを守ろうとしたんだね」 と言うと母さんが僕の両肩をおこして母さんと目があった。 「でもね、父さんは本当は優しい父さんなんだよ」 「今はね、明人に話しても解らないと思うけど、父さんもね大変なんだ~だからね父さんに嫌いって言ったら父さんが可哀想だからね、父さん帰ってきたら(ご免なさい)って言おうね♪」 母さんの笑った顔がキレイだった。 「うん、わかった」 何が大変なのかは解らないけど?母さんが謝りなさいと言うなら僕は謝るよ。 嫌だけど母さんの言うとおりにするよ。久し振りに日曜の朝御飯が楽しかった。 父さんなんて帰ってこなければ良い。居なければ良いんだ、ホントにそう思った。 母さんが居れば良い。父さんなんか消えて無くなっちゃえば良いんだ! 夕方ごろ父さんが帰って来た。 明人の場合・4へ続く?
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