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半年後
あれから、私たちの付き合いが始まった。
彼は大学を卒業し就職をした。
私は相変わらず仕事に精を出していた。
彼は、研修で色々な職種を回っていて、慣れない仕事の連続でとても疲れている様子がよく分かった。
「やっぱ、菜つ姫さんて凄いや。俺、仕事始めて改めて菜つ姫さんの凄さが分かったよ。」
「そんなの長いコトしてたら、誰でも出来るようになるんだから。」
「いやいや、そんなコトないから菜つ姫さんは課長さんなんでしょ?」
「それは、たまたま同期が辞めちゃったから…」
「それでも、誰もいなくなったって訳じゃないでしょ? やっぱり菜つ姫さんが優秀なんだよ。」
いつまでも、そんなやり取りをしても不毛なだけだから、その話はやめた。
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