Part:『I184』

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「……ッ!?」  突然、頭の仲で光が何度も鳴った。本当に光ったのか、わからないくらい、現実感が一瞬だけ失われた。  そして、嘘のように脳内のまたたきは引いてしまい、普段通りの景色が視界に戻ってくる。  息を呑み、周囲を見回す。  見知った、学園の風景を。  各々の会話や部活などに熱中する、学友達の姿。  けれど、もうそこに、先ほどまでのような快活さはなかった。  あるのは……場を空気を乱した者に対する、軽蔑のような眼差し。  そして、彼らが向ける視線の先にあったのは――私、だった。 「これは……?」  今、私には眼の前景色が、さっきまでと違って見えていた。映るもの、人、場所、なにひとつ変わっていないというのに。  その感覚は、朝に起床するのと同じような、突然に目覚める感覚に似ていた。  ――けれど、こうなってしまったことが、もう過ちなのだろうか?
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