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やばいやばい!どうしよう、こんなやつに勝てる気がしない!取り敢えず━━━
━━━フッ!
足元から雪を取り球状に押し固めるとオオカミに投げ付ける。
それをオオカミは身を翻すことで軽々と避け再び追いかけて来る。
この子がオオカミから逃げれるほどの速さと体力を持っていてよかった。でもこのままだと結局いつか追いつかれてしまう、何かいい案はないのか……。
そんな事を考えているとオオカミが俺めがけて飛びかかってきた。
見える、けど間に合うか?
俺はオオカミに合わせて後ろへ倒れそのがら空きの腹に蹴りを繰り出す。
するとその蹴りは上手いことオオカミの腹へ吸い込まれていきオオカミの身体を大きく跳ね飛ばす。
「kyaun?!」
蹴りをいれられたオオカミは情けない声を漏らし恨めしげな目でこちらを見てくる。
取り敢えずカウンターは出来たけどこれが何回も続くとは思わないし、これは本気で困ったぞ?
そう思いオオカミを見るが先程のカウンターを警戒してか余り突っ込んでは来ない。
お互いにお互い警戒し合ってるってことか。
何か、何か有効になる手はないのだろうか。
逃げても追いつかれるだろうし、まともに戦ってちゃこっちの身が危うい。何とかしてこいつを倒すことは出来ないだろうか………。
俺は現状打破の一手を探す為に近くにあった森へ走り出して行く。
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