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肉を引き裂かんとする爪が顔のすぐ横を通り過ぎる。
「危ねぇ?!」
「Guuuuaaaaaa!!」
やっこさんそろそろ堪忍袋の緒が切れてる時だろう。
怒りは視野を狭め冷静な判断をさせない。
つまり、俺の勝ちだっ!!
「Gaaaaa!!」
叫び声が聞こえた次の瞬間俺は横へ飛び込み緊急回避を行う、するとオオカミの爪が先程俺のいた場所で空を斬りその勢いのまま前にあった木に猛スピードで激突する。
━━ゴスッ
オオカミが木へ当たると木は悲鳴を上げ倒れ、オオカミはその下敷きになりピクリとも動かなくなる。
息をしていないのを見て一安心していると、突然黒い煙が立ち上がってくる。
「なんだ?!」
煙に警戒し離れていると煙とともにオオカミが消え去りそこには牙と思われるものが数本落ちていた。
こ、これは?よくラノベ系読んでたがここはドロップ性なのか。
落ちている牙を拾い腰についているポーチに2本、腕に三本持ち、他の持てない牙はその場に放置して村へと帰る………。前に少しくらい兎と戯れてもいいよね!別にいいよね!
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