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一瞬、期待していた俺が馬鹿だった。
異世界に転生したからといって、必ずしもチートを持つ訳ではない。
賢者は立ち上がり俺をじろりと見て「うーむ、あなたも伝説の勇者様ではなかったようですな。」とため息をついた。
「あなたも」という賢者の発言も気になるが、まずそれより聞かなねばならぬ事があった。
「俺は元の世界に帰れるのか?」だいたい予想はついているが聞いてみた。
結果は予想の通り
「それは、無理じゃ。」と賢者は答えた。
「じゃが、こちらの都合で呼び出した始末、貴方様にはこちらの世界で一生遊んで暮らせるお金を用意しました。」賢者はそう詫びた。
それは良い、早速こちらで勉強が出来るじゃないか!
俺はありがたくお金を頂戴した。
賢者は、今回俺を転生させたことで、大分魔力を消耗したらしく、疲れきっていた。
俺はこの場をさり、賢者たちも城に帰っていった。
まずは、服だ。
この服のまんまじゃこの世界では違和感がある。
意外なことに字と言語がわかるのだ。
俺は言われるがまま。店員さんの勧めてきた服をきて、購入をした。
これで違和感はないだろう。
次は本だ、この世界のことを俺は知りたくなった。
金は山ほどある。
俺は思い切って本屋ごと購入した。
今日からここが俺の家で書庫だ。
本屋に風呂がなかったので取り付けたが、それ以外は何不自由ない。
さて、何から学ぼうか。
魔法書が気になったが、まずはこの世界の文化、歴史を学ぶことにした。
どうやらここは、ラール王国と言うらしい。
そしてラール王国を含む13つの王国と約500程の村、町によってこの世界は形成されている
おっと、この世界はワメール星と言うらしい。
これからそう呼ぼう。
俺はさらに本を読み続けた...
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