第02章 僕の名は。

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「、、、あのぅ、あなたは、、、本物ですか?」 僕の問いかけにララバイは、ハハハと笑った。 さも愉快気だ。 「この街で笑うなんて、久しぶりだな。 本物かどうかなんて意味はない。 信じたければ信じれば良いし、疑いたければ疑えば良い」 「だが、俺がトイレに行って帰ってきたら 、、、入れ替わってる、、、なんてことがあるかもな」 僕の『直感に頼れ』ということか。 僕の直感はこの人を信じろと言っている。 、、、ついさっき、同じ顔をした人間モドキを信じて、痛い目に遭ったばかりだけど。 信じるかは別として、僕はまだお礼を言っていないことに気が付いた。
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