第04章 セイム・フェイス/オフ

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第04章 セイム・フェイス/オフ

オリエンタルガールtype:ジュリアが、すれ違い様、僕に声をかける。 「誰がケネディを殺したと思う?」 彼女は僕の答えを聞かず、そのまま立ち止まることさえなく、過ぎ去っていく。 実はシンシティを歩いていると、同じ顔にしょっちゅうすれ違うというのだ。 彼らは、同じ顔でつくられた人工生命体で、 まさに僕が人間モドキと聞いて連想したタイプの生命体だった。 オリジンとなる人物の素性は明かされていないが、複数のタイプが存在する。 DNA操作による『同じ顔』の量産型(マスプロ)だ。 若い男性。若い女性。 肥えた男性。肥えた女性。 若すぎる少年。若すぎる少女。 主な用途は3つだ。 まず、殺人抑制用。 次に、愛玩・性奴用。 そして、、、食用だ。
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