第05章 バビロン・天使の詩

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第05章 バビロン・天使の詩

ララバイの事務所はリビング兼事務所の広い部屋と、ベッドルームが3室あった。 このゲストハウスの中でも特に優遇されているらしい。 このベッドルームの一つに僕は寝泊まりすることを提案された。 ベッドルームにはバスルームが併設されており、プライバシーは保護されている。 南京虫どころか、洗い立ての寝具セット。 毎日生まれたての空間。 常識が通用しない、ここでの生活に僕は馴染めるのだろうか。 「何かあれば、部屋にあるスマートリングを使ってくれ」 ララバイはベッドサイドのテーブルを指差した。 無造作にシルバーの指輪が置かれている。 「マリオン?と呼びかければ起動する」 「ララバイ、何か用?」 ララバイの声に被せ気味に、綺麗な女性の音声。
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