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例の声とも音とも区別できないシグナルと共にソウマはハヤトの落下地点にいた。
そして落下してくるハヤトを受け止めた。
ハヤトを受け止めた時、ソウマには重力により加速して落下して来た体重を感じることは無く、サッカーボール程度の重さしか感じられなかった。
ソウマ「無茶するなよ!」
ハヤト「悪い。これが一番てっとり早いかなと思って」
ハヤト「それより今、ソウマの胸元が光ったぞ」
ハヤトを床におろしたソウマは首元から服の中に手を入れてそこからお守り袋を取り出した。
ソウマ「これかな?」
そう言ってソウマはお守り袋に入っている白い球を取り出してハヤトに見せた。
ハヤト「それは?」
ソウマ「しるしのかけら だ」
ソウマ「おんべ島で印持ちになったシノが神の力を使っている時にこぼれ落ちたもので」
ソウマ「シノからもらったんだが、一度だけ神さまの声が聞こえたことがある代物なんだ」
ソウマ「そうか。今回の現象とコイツは関係があるようだ」
ハヤト「シノちゃんからそんなもの もらっていたのか」
ハヤト「そうだ!ソウマの腕時計見せて」
ハヤトは自分とソウマの腕時計の時刻を比較した。
ハヤト「ソウマの時計が10分進んでいる」
ハヤト「つまり今回も5分進んだよ」
ハヤト「落下して来た僕を受け止めた時、重さはどうだった?」
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