第4話 飛倶ス・実戦

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その日の夜。 ソウマは新O駅の近くにあるビジネスホテルの一室にいた。 「トンットンッ・・・トンットンッ・・・トンッ」 一風変わった間隔でドアがノックされた。 ソウマ「どちらから?」 ドアの外の者「栗より参った」 ソウマはドアを開けた。 入って来たのはソウマより幾分年上な感じの男性だった。 ソウマ「カンジ。今回のバディはあんたか」 ソウマに「カンジ」と呼ばれた男は「石原カンジ」と言う正規忍者10年目の者だ。 さきほど「栗より参った」と言ったのは 栗→いが→伊賀 の隠語である。 カンジ「明日は朝6時にロビーに来い。警護は8時からだが、場所は俺が知っている」 ソウマ「分かった」 カンジ「じゃー明日」 伊賀では年配の者に対しても敬語は使わない。敬語を使うのは棟梁に対してのみである。 翌朝6時。 ロビーでソウマが待っているとカンジが現れた。 カンジ「チェックアウトは済んでいるな」 ソウマが頷くと カンジ「じゃー朝飯を食いながら今回の警護を説明する」 そう言ってカンジはこのホテルの1階にあるレストランにソウマと向かった。 朝食はバイキング式なのでそれぞれは好みの料理を取ってテーブルに着いた。 カンジ「O市長は登庁するため毎日8時に家を出る」     
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