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そう言ってカンジは長椅子に横になって眠り出した。
ソウマもやる事が無いのでスマホを取り出して小説サイトを覗いていた。
ソウマ「シノの島 か。これ面白そうだな」
警護の任務は退屈な事が多い。
特に待機中は時間を持て余すばかりだが警護中は一転、張りつめた状況が続くので待機中は大いにリラックスして過ごすのがストレスをためないコツなのだ。
やがて夕刻となりO市長は親睦会に参加する為、市役所を後にした。
会場は繁華街の一角にあるパーティホールだったがその付近はコインパーキングで車が駐車中だったので市長が乗る専用車は30mほど手前で停車した。
O市長とSP達はそこから徒歩で会場に向かった。
ソウマ達も車を降りて後に続いた。
途中、建設中のビルの前に一行が差し掛かった時、O市長らの頭上にいきなり鉄骨が落下して来た。
鉄骨が地表まであと10mになった時、
「☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 飛倶ス! ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆」
ソウマがO市長の元まで飛んだ。
ソウマは左右にいたSP達を蹴り飛ばし、O市長を抱きかかえそのまま横に飛んだ。
ソウマの目には鉄骨がゆっくりと地面に落ちて行くのが見えていた。
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