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不思議に思いながらベッドに戻ったソウマだが、今度は自分の右側に気配を感じた。
慌てて右を見るが何もない。
先ほどのカーテンの動きといい、今の気配といい自身の周りで何かが起きているとソウマは感じた。
が、
以前、おんべ島(別の物語「シノの島」をご参照下さい)で不思議な経験をしているのでこの手の怪奇現象に動じるソウマではない。
ソウマ「さてっと」
ソウマは気を取り直し、外出着に着替えて近くにある行きつけの喫茶店でモーニングを食べに部屋を出た。
近所にある大きな交差点の横断歩道を渡っていると向こうから女の子が歩いて来ていた。
その時、
ダンプカーが信号を無視して突っ込んできた。
女の子が・・・
ソウマは瞬発的に女の子に向かって飛んだ。
「☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 飛倶ス! ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆」
耳元でそんな声のような音がして・・・・
次の瞬間、ソウマは大きな交差点内を女の子を抱いて飛んでいた。
急に周りの音がしなくなった。
そして、交差点の向こう側の歩道に無事着地。
急に音が戻り、女の子はキョトンとした目でソウマを見つめていた。
ソウマにも何が起きたのかよく分からなかったが、自分があり得ない距離を飛んだことは分かっていた。
そのお陰で女の子が無事だったことも・・。
ソウマ「良かったな」
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