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第2話 ハヤトの考察
ここは服部ソウマの自宅マンションから程近いソウマ行きつけの喫茶店の店内。
ソウマが店で一番奥にあるボックス席でコーヒーを飲んでいると、
ハヤト「お待たせ!」
そこにハヤトがやってきた。
ハヤトもソウマと同じモーニングセットを注文すると席に着いた。
ハヤト「でっ、今回はどんな話しなんだい?」
ソウマ「この店と俺のマンションとの間に大きな交差点があるだろう」
ハヤト「片側4車線ある道路だね」
ソウマ「そう、そこの横断歩道をさっき渡っていた時」
ソウマ「半分と少しくらい渡った時かな、前から来る女の子がいたんだが」
ソウマ「信号無視か、左折している時か、とにかくダンプカーがその女の子に迫って来た」
ソウマ「俺は反射的に横飛びして女の子を抱いた」
ソウマ「そうしたらそのまま向かい側の歩道まで飛んで着地したんだ」
ソウマ「おそらく10m位は横に飛んだと思う」
ハヤト「重力を無視したような話しだね」
ソウマ「そうなんだ」
ソウマ「それに今思うと俺が女の子とダンプカーに気づいて飛んだ時は手遅れのタイミングだった」
ソウマ「なのに俺も女の子も無事だった」
ハヤトはソウマの不思議な話しに聞き入った。
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