第2話 ハヤトの考察

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ハヤト「信じられないような話だけど、その他に気づいた事はあるかい?」 ソウマ「そうだな・・・横飛びしている時、周りが静かだったような気がする」 ソウマ「それと音か声か分からないものを聞いた」 ソウマ「いぐす? だったか りぐす? だったかとにかく最後の音は ぐす だったと思う」 ハヤトのモーニングセットが運ばれてきた。 ハヤトは入れたてのコーヒーをすすりながらこの話しを整理していた。 ハヤトの脳内 ・競泳などのターンでもない限り、人が真横に飛ぶのは不可能だ ・着地しているんだからおそらくゆるい放物線を描いて飛んだのだろう ・でも10mも飛ぶのは重力を無視、あるいは変化させている ・救出タイミングも間に合わないのが間に合ったという事は時間が止まったのか ・重力、時間、これらで考えられる事・・・・ ハヤト「あっ!」 ソウマ「なにかひらめいたか?」 ハヤト「語尾が ぐす っていったよね?」 ハヤト「それ、ヒッグス じゃないかな?」 ソウマ「なんだそれ?」 ハヤト「エディンバラ大学のピーター・ウェア・ヒッグス教授って言う人の事だけど」 ハヤト「その教授が1960年代に提唱した理論の中で重力の元になる粒子が予言されていたんだ」     
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