第2話 ハヤトの考察

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ハヤト「だけど今見るとソウマの時計は5分進んでいる」 ハヤト「つまり、ソウマが女の子を助けるために飛んでいる時、ソウマだけ時間が早く進んだ」 ハヤト「だから、間に合わないタイミングが間に合った」 ハヤト「周りが静かだったのも時間の違いでソウマの耳に届く音の周波数が長くなった」 ハヤト「つまり、低周波になって音として感じられなかったんだと思う」 ソウマ「ちょっと待ってくれ。重力が少ないとか時間が早く進むとか俺にはよく分からないんだが」 ハヤト「ソウマ。時間の進みは相対的に変化するんだよ」 ハヤト「例えば地球より重力が大きい星だと地球より時間の進み方が遅くなり」 ハヤト「逆に地球より重力が小さい、例えば月とか火星では地球より時間の進み方が早いんだ」 ハヤト「身近な所ではGPS衛星と地上では僅かだけど地球の重力の影響が異なっていて」 ハヤト「GPS側が少し時間が早く進むので補正しているそうだよ」 ハヤト「地球から離れると少し重力が少なくなるかららしい」 ハヤト「飛んでいた時間は?」 ソウマ「1~2秒程度じゃないかと思う」 ハヤト「ソウマの時計は5分進んでいたから300秒・・・」     
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